吾唯足知
行ってきました!京都!!(今年に入って4か月ぶり2度目、通算10?11?回目)
もう「第二の故郷」と言っても過言じゃない気がする…。
さてさて、
今回も今までどおり、その日の行動を時系列順でまとめていこうと途中まで書いていたのですが!
いや~なんか違うなと思って、特に心に残ったところをピンポイントで書いていこうと思います。
この石庭、石が東から5、2、3、2、3と並んでいることから「七五三の庭」とも言われているんだよ~ってことを小学生の時、タクシーの運転手さんに教わったのを今でもよく覚えています。
ちなみに、どこから見ても必ず1つは見えないっていうのも本当に謎。
こちらは「知足の蹲踞(つくばい)」。
真ん中の口を足して右回りに読むと「吾唯足知(ワレタダタルヲシル)」と読めるもの。
私が好きな禅の教えです。
よく“貪欲であれ”とポジティブな意味で言われることが多いし、自分自身もハングリー精神で行こう!と思うこともあるのですが、この言葉を知った時、「あぁ、自分が現状だけでも十分満ち足りてるじゃないか」ということに気づけて、嫉妬や焦りから解放されて、とても心穏やかに過ごせるようになったんですね。
「吾唯足知」という気持ちって現代人にちょっと足りてないものだと思うんです。
嫉妬も憧れも、それに伴う焦りも、人間だれしも持っている感情ではあるし、それを燃料として頑張れることって、実際あると思うんです。
でも、ふとした時にそういう感情だけで頑張りすぎていると心も身体も疲弊しちゃって、「自分、余裕ないな」って気づいちゃうんですよね。
今回、この文章を書くにあたって「禅語」というものを参照しながら書いていたのですが、身に染みる言葉のオンパレードだったので、これからしんどくなったら「禅語集」を読もうと思いました。
そうそう、禅といえば曹洞宗を開いた道元禅師の一生を描いた「禅 ZEN」という映画が8年くらい前に上映してたんですけど、ご存知の方はいらっしゃいますかね?
当時、私は高校生くらいだったんですけど、本当にこの映画が印象深くてですね。
決して派手さはないし、どちらかというと坦々と、しかも長丁場(2時間)の映画なので、苦手な人は苦手だと思うんですけど、観た後に無になるというか、言葉に表せない感情が湧き出すのです。
いつか、福井にある永平寺に行きたいな~。
それにしても、龍安寺は10数年前に比べると、圧倒的に外国人観光客が増えた気がします。
近くに金閣があるからその足で~って話なんでしょうけど、石庭の前は人・人・人で、とてもゆっくお庭を眺める気分でもなく(笑)
そんな人が多い中で、ふとした瞬間が切り取れたので、お背中拝借させていただきました(笑)
世界的な評価も高くなって、今まで以上に京都を訪れる人が増える中、
「いかに人が少ないところを見つけるか」「京都らしい京都を見つけることができるか」が私の中でのテーマです。
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