Act! Addict! Actors!

Tmmです。

最近「A3!(エースリー)」というアプリゲームを始めました。

Act (演じる) Addict(熱中者/中毒)  Actors(役者)=「A3」という意味を持つ本ゲームは、主人公がひょんなことから借金まみれのボロ劇団の主宰兼総監督になり、若手役者を育成していくというもの。

ゲームシステム自体はとっても単調なのですが、このゲームの魅力はなんといっても「シナリオ」。

役者として板の上に立つことになった経緯や境遇も様々で、そんな中で各々が葛藤し乗り越えていく姿がしっかり描かれているのがポイントです。

その「葛藤している姿」や「役者としての悩み」とか、思わず経験者が「あー…」と言いたくなるようなリアリティがあるんですよね~(笑)

(あと、指導者として出てくる劇団の初代の先輩がするダメ出しが結構ガチで、自分が言われている訳ではないのについつい萎縮してしまいます。笑)


私自身は、高校3年間の部活という短い期間しか演劇に触れていないけれど、本当に、つらいんです、苦しいんです(笑)

「楽しそうだね」と言われるし、もちろん演劇が好きだから続けるんですけど、8割つらくて楽しいと感じるのは2割くらいの時もあります。

よく顧問の先生に「演じるんじゃなくて、その役自身が舞台上で生きていなくちゃいけない」「(演劇で経験する苦しさは)生み出す苦しさだ」と言われたんだけど、まさにその通りなんですよね。まぁ、楽しい2割があるから続けていられるし演劇が好きなわけだけど。

自分は“自分”という1人の人間だからこそ、別の人間になるのってとてつもなく難しい時があるんです。

正直、こんなのプロの人の何万分の1の苦しさでしかないと思うんですけどね。


私の場合もともと役者をやりたくて入部をしたけれど、結果的に役者としてお客様に見せるための舞台に立った機会って、2年間のうちに2回くらいしかないんですよ。

当時の自分は他人に否定されることがとっても嫌いで、ダメ出しも正面から受け止められなくて、下手なプライドのせいで他の人の芝居を観に行くこともしなかった大馬鹿者でした(笑)

だから、熱心な周りのメンバーと比べて自分って演劇に対する熱量が少ないんだなって思っていて、ちょっと部活が居心地悪いなって感じたこともあったんです。


でも部活を引退して、3年生の時の文化祭でクラス劇をやった時に演出として演技指導とか舞台全体を指揮する立場になったんですね。

演技未経験者を役者経験が少ない自分がみることの不安もあったし、40人弱のクラスメイトの高校生活最後の思い出を背負うプレッシャーもありました。

でも終わった時にクラスメイトの子たちが「楽しかった」と言ってくれたこと、観に来てくださった方たちが「面白かった!」「すごかった!」と言ってくださったことで、「あぁ、私やっぱり演劇好きだったんだなぁ。人を動かせるだけの熱はあったんだなぁ。」って思えたのです。



今、芝居をやりたいかと言われたら半々です。

今ならできると思えることもあれば、未だに板の上に立つ覚悟がなくて怖いなと思う気持ちもあります。

でも、ちょうど「2.5次元」という新しいジャンルの演劇と出会って劇場に足を運ぶ機会も増えてきて、観るたびに「やっぱり演劇が好きだなぁ」と強く思います。

そんなことを思いながら、懐かしくなりながら私が演出した最初で最後の文化祭のクラス劇の映像を見返していました。

あぁ、若いな~(笑)


あまり「たら・れば」を言わない私ですが、唯一「たら・れば」を言うとするのなら、「あの頃もっと真剣に演劇に向き合えてたら」と言うと思います。

その後悔を引きずっているからこそ、こうしてゲームをしながら懐かしむことも共感することもできるんだと思うんですけどね。



そんな私の推しは「月岡紬」くんです(主に中の人事情)。笑


ひといろ

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